Tomofujiこんにちは!金沢八景・太田屋さんの午前・午後船で、日々ギガアジを追い求めている管理人のTomoです。今回はバチコンの基本であり奥が深い「仕掛け」のお話です。
バチコンアジングの仕掛けには、「ダウンショットリグ」と「逆ダウンショットリグ(通称:逆ダン)」の2種類が有名です。
せっかく船に乗ったのに「仕掛けが絡まってばかりで釣りにならない…」なんて経験はありませんか? どんなに良いロッドを使っていても、仕掛けが絡んでいては魚は釣れません。
この記事では、これら2つのリグの使い分けから、私が実釣でたどり着いた「トラブルレスで釣果を伸ばすための秘策」まで、初心者の方にも分かりやすく丁寧に解説します。
2つのリグの構造と特徴
まずは、それぞれの仕掛けの構造を整理してみましょう。
ダウンショットリグ(胴付き仕掛け)
エサ釣りでいう「胴付き仕掛け」と同じ構造です。 メインリーダーの途中にフック(エダス)を出し、一番下にシンカーを装着します。

ダウンショットリグの特長
- バス釣りでもお馴染みの定番リグ
- 根掛かりが少なく、底付近をタイトに狙える
- シンカーを介さずにダイレクトにアタリが伝わる
- 一点で細かくシェイクする誘いが得意
- ボトムからの「タナ(レンジ)」を一定にキープできる
バチコンアジングのダウンショットリグではリーダーに直接フックを装着せずにエダスを結束しエダスの先端にジグヘッドを装着します。
エダスを取り付ける方法には以下があります。
- トリプルサルカン
- クレン親子
- Wクレン親子
- トリプルクレン親子
- 回転ビーズ
- エダス結び
- ヨリチチワ結び+8の字結びまたはチチワ結び
- ひねり結び
- 直結び
【村上的】#048 「常吉リグ」はなぜできた?当時のシークレットが明らかに!
逆ダウンショットリグ(逆ダン)
ダウンショットとは逆に、メインリーダーの先端にジグヘッドを装着します。リーダーの途中に「シンカーライン」をハーフヒッチで結び、その先にシンカーを付ける仕掛けです。ダウンショットリグとは逆なので逆ダウンショットリグ(逆ダン)です。
以下はダウンショットリグにはない逆ダウンショットリグの特長です。

逆ダウンショットリグの特長
- ダイレクトなアタリ: メインラインとジグヘッドが直結されている
- 調整が簡単: ハーフヒッチをずらすだけでエダスの長さを変えられる
- 結束強度が強い: リーダーが一本道なので、ギガアジ相手でも安心リスト

リーダーやシンカーラインのラインの太さは次の記事をご覧ください。

糸が絡まないが第一条件
ジグヘッドに取り付けたワームがゆらゆら揺れてアジがエサと思って食いつくとヒットします。
そのためには次の点が重要です。
ハリスの糸ヨレ(扱い注意、ライン材質の検討)
ハリスの長さ(調整が簡単な逆ダンが優位)
シンカーラインの長さ(ボトムからタナの距離)
ジグヘッドの形状と重さ(水平姿勢キープ)
ワームの形状材質長さカラー(いろいろ試せるように何種類か必要)
ダウンショットリグと逆ダウンショットリグともに仕掛けを落とし、着底までの間にシンカーが回転したりエダスが回転したりでジグヘッドがシンカーラインに絡む可能性があります。特にスピニングリールでは頻著に発生することが考えられます。着底後、絡んでいるかも?と不安になります。その不安を排除するにはシンカーが回転しないようにする工夫、シンカーが回転してもエダスが回転しない工夫が必要になります。
どんな仕掛けであっても、糸が絡んでいては釣れません。仕掛けに対する信頼度が重要です。
特にスピニングリールでは頻著に発生する理由に関しては以下の記事に詳細を記載してあります。

最大の敵「糸絡み」をどう防ぐか
バチコンで最もストレスなのが、投入時や回収時の「糸ヨレ」と「糸絡み」です。特にスピニングタックルでは顕著に発生します。
- シンカーの回転: 投入中や回収中にシンカーが回転し、ラインにねじれが生じる。
- 水の抵抗: 仕掛けを上げる際、ジグヘッドやワームが回転して糸ヨレを作る。
糸ヨレ
以下の写真は2022年11月14日使用後の逆ダン仕掛けです。

先ほどは仕掛けを沈めるときの話だけでしたが、魚が釣れた時、ただ仕掛けを上げる時にも水の抵抗などで仕掛けが回転します。
その回転で糸ヨレ(糸がねじれる)が発生し何度も同じヨレが発生すると糸に癖がついてしまいます。
こうなるとワームが潮を受けて自然に浮遊しなくなったり糸絡みが起きやすくなって釣果に大きな悪影響があります。
仕掛けに対する「信頼度」が低いと、着底しても「今、絡んでいるかも?」と不安になり、釣りに集中できません。この不安を排除するためのアイテムを紹介します。
高回転サルカンでヨレを解消
シンカーラインとシンカーの間に「高回転サルカン」を挟むのが最も効果的です。
- ダイワ DスイベルSS: サクサス加工で回転力が抜群。
- インタースナップ付ローリングスイベル 10号
- セーフティースナップ付ローリングスイベル 10号
- スナップ付ローリングスイベル: シンカー交換が簡単なスナップ付きがおすすめ。
- ヤマシタ 5連サルカン
- オーナーばり ハヤテスナップ付Wクレン 12号
- フック付きローリングスイベル:スナップタイプでなくフックタイプです。
- オーナーばり オモリフックWクレン 18号
- The Hatter クイックスナップ1
逆ダンが好まれる理由
ダウンショットリグより逆ダウンショットリグが好まれる理由は次の3点です。
ダイレクト感
メインラインとジグヘッドが装着されたリーダーラインの間に不要なパーツがありません。
ダウンショットリグの場合、簡単にリグルにはトリプルサルカンを使用するためアタリがダイレクトで無くなります。また、アクションもダイレクトに伝わらなくなります。
さらに、逆ダンの場合、オモリの重さはシンカーラインで分断されるため、魚がワームを口に入れた瞬間、オモリの重さが魚には伝わりにくく違和感が少ないので吐き出す可能性が低く掛けやすくなります。
調整が可能
逆ダンはシンカーラインをハーフヒッチで結束しているため、ハーフヒッチの結束の強さを調整することでエダスの長さを調節できます。エダスの長さはその時のコンディションによって変わるため、調整できる方が良いとされています。
結束強度
バチコンアジングではより大きなサイズのアジを狙います。
大きいものではギガサイズ(40cm以上)も可能性があります。
ダウンショットリグと逆ダウンショットリグとで結束箇所の数は、前者が3点、後者が2点です。
メインラインとリーダーライン、リーダーラインとジグヘッドの結束はどちらも必要なので、異なるのはエダスの結束点の箇所です。
一般的にライン強度よりも結束強度が落ちる傾向になるため結束点が増えるということはそれだけ仕掛け全体の強度が落ちる可能性があることを意味しています。
ダウンショットリグのエダスの取り出し方によっては非常に弱い結束強度になる可能性があります。
ノットの結束をミスると50%以下に低下することもあります。
より大きいサイズを狙うバチコンアジングでは致命的だといえます。
逆ダンの場合は1本のリーダーラインでジグヘッドとメインラインが接続されているので強度は安心感があります。
管理人が実践!トラブルレスにするための改良点
私が実際に太田屋さんの船上で試行錯誤して辿り着いた、3つの改良ポイントです。

① ハーフヒッチは「強め」に締める(逆ダン)
逆ダンで一番多いトラブルが、投入時にオモリの重さでシンカーラインがズレてしまい、エダスがなくなってしまうこと。これを防ぐには、ハーフヒッチを7〜9回、しっかり強めに締め込むことが重要です。
② リーダーは「しなやか」タイプを選ぶ
感度を求めて硬すぎるラインを使うと、糸グセがつきやすく絡みの原因になります。 私は「シーガー グランドマックス FX」のような、感度としなやかさを両立したラインに変えてから、劇的にトラブルが減りました。
③ スナップ付きローリングサルカンの活用
シンカーラインの先端には必ずスナップ付きのサルカンを使用します。 これにより、東京湾のZone 1〜3(10号〜80号)といった激しいシンカー交換にも即座に対応でき、かつ回転によるヨレを逃がしてくれます。
【実践】逆ダウンショットリグ仕掛け
ダウンショットリグだけでなく逆ダウンショットリグの仕掛けが市販されています。
市販されている仕掛けで問題なければよいですが、東京湾LTアジ船に便乗するスタイルのバチコンでは、シンカーラインの長さが合いません。
また、サルカンなどの不要なパーツが装着されていてせっかくの逆ダン仕掛けのダイレクト感が台無しです。
できれば自作することをお勧めします。
以下の仕掛図は「魚速タックルDB」で作成しています。

結束方法
逆ダウンショットリグ仕掛けを自作するためには各パートで適切なノットによって接続する必要があります。
それぞれについて以下で説明します。
FGノット
メインライン(道糸)とリーダー(幹糸)の結束はFGノットです。
リーダーラインの長さは、PEラインの保護を目的にリールに巻き込める長さにリーダーを長めでカットしています。
長さは1ヒロ~2ヒロです。
使用するリーダーラインの太さは最初は1.5号(6lb)を使っていましたが、最近では2号(8lb)安定です。

FGノットで特に重要なのは編み込みと締め込みです。
編み込みではきれいに編み込みができるように適切なテンションをかけるためのサポートツールを使用します。締め込みでは適切な強さで均等に締め込みができるツールを使用します。

漁師結び(完全結び)
ジグヘッドとリーダーラインの結束は漁師結びです。
巻き付け回数は5回です。
端糸は5mmくらい残してカットします。
ジグヘッドの重さは0.3gの水平姿勢で安定するジグヘッドを使うようにしています。
ハーフヒッチ
リーダーラインにシンカーラインを結束するのはハーフヒッチと最後にエンドノットです。
シンカーラインの太さはリーダーラインの半分の太さが目安です。
最初は0.8号(3lb)を使用していましたが、プツプツ切れることがあるので1号以上を使用するようにして、最近では1.5号以上です。
ハーフヒッチの回数は7~9回にしてエンドノットは2回巻いて締め込み完了です。
強めに締めこむことで意図しないズレに対応できます。
編込む向きについては同じ方向か上下に交互かありますが、強度は変わらず、キレイに編み込むなら上下交互がおススメです。
編込んでいく方向はジグヘッド方向かロッド方向かがありますがどちらも強度は変わらず、それよりも締めこむ強さが重要です。
チチワ結び
シンカーラインのもう一方の端はオモリを装着します。
オモリは付け替えるのを想定して、取り外しが簡単な様にチチワ結びを二重に結びます。
スナップ付きサルカンを取り付けますが、あとに説明するシンカーライン延長システムのためでもあります。
改良点を反映して実釣しました。

オマツリ時の対策
船釣りではオマツリはなるべく避けたいですが、相手がいるものですから一人ではどうしても対策しきれないものです。万が一、オマツリしたときに、今回追加したスナップやスナップ付サルカンに糸が絡みやすいです。
ポイント移動中などにスナップの隙間に入ったPEラインを外すだけでも手間だったりします。
オマツリした時のことを考えると、できるだけパーツを取り付けない方が良いのは事実です。
特に、オマツリが多い日には余計なパーツはつけない方が吉です。
オマツリしたときは、さくっと、ジグヘッドを取り付けているスナップの結束箇所を切断するもしくはジグヘッド交換は頻繁にはしないのでスナップを使用しないのも方法です。
逆ダンでPEラインと結束したリーダーを長めの3mくらいにしておけば、ジグヘッド交換のたびに結びなおしてもリーダーが短くなりすぎて困ることはありません。
シンカーを取り付けるために追加したスナップ付ローリングスイベルにも絡む可能性はありますが、状況をみてここはバッサリ切ってもリカバリーが簡単です。
【保存版】仕掛け別・推奨パーツセット
記事が煩雑にならないよう、必要なパーツをブログパーツにまとめました。
逆ダウンショットリグ(逆ダン)の作り方
0.3g前後のジグヘッドを漁師結びで直結。
リーダーにハーフヒッチで直結。長さはタナに合わせて調整。
リーダーラインのテンションを張っているとハーフヒッチの編み込みがやりやすいです。
編み込む捨て糸の端糸の長さでも編み込みやすさがかわりますのでやりやすい長さを思えておくと次回から簡単に結束できるようになります。
シンカーラインの先端にチチワ結びを二回行いわっかを2段作成します。
スナップ付きローリングサルカンをチチワに結び、シンカーを装着します。
取り外すときは先端側のわっかを引っ張ればすぐに外せます。
1. メインリーダー(幹糸)
ギガアジの突っ込みに耐え、感度としなやかさを両立する2号(8lb)前後が基準です。
2. シンカーライン(捨て糸)
ハーフヒッチの決まりが良く、メインリーダーより一段細い1.5号(6lb)を使用します。
ここでは結束強度が高いナイロンラインを選んでいます。
根ズレしやすい場所ではフロロカーボンラインにしてください。
3. スナップ付きローリングサルカン
シンカーの回転による糸ヨレを物理的に解消し、タナ調整(重さ交換)を爆速にします。
4. バチコン専用ジグヘッド
逆ダンの浮遊感を活かすため、0.3g〜0.5gの超軽量モデルを選びます。
5. バチコン用シンカー
Zone 2(横浜・川崎)の定番15号〜25号を中心に、状況に合わせて揃えておきましょう。
まとめ:トラブルレスが釣果への最短距離
どんなに優れたテクニックがあっても、仕掛けが絡んでいては魚は釣れません。
- シンカーラインはしっかり締め込む
- 高回転サルカンでヨレを逃がす
- しなやかなラインでクセを防ぐ
これらを意識するだけで、船上の「不安」が「確信」に変わり、ギガアジへの距離がグッと縮まります。
Tomofuji仕掛けの不安がなくなれば、あとはアジのアタリに集中するだけです。ぜひ次の釣行で試してみてくださいね!
バチコンにおすすめのロッドについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
Tomofuji実は、多くの人が「逆ダンはタナ調整が面倒」と誤解しています。私が太田屋さんの船上で編み出した「逆ダンシンカーライン延長システム」なら、驚くほど簡単にその日のヒットレンジにアジャストできますよ!その具体的な手順は、こちらのガイドにまとめています。

