電車での釣行時、重いクーラーボックスやタックルボックスを運ぶのは本当に大変ですよね。今回は、サビに強く、移動時の安定感に優れたキャリーカートを比較してみましょう。
シマノの「ユニフリーズBS20」とダイワの「TB4500HS」を重ねて積載でき、駅の改札もスムーズに通れるモデルを厳選しました。
※「ユニフリーズBS20」の横幅(外寸)は60cmです。徒歩での移動なのでこの組み合わせで考えています。

仕様を詳しく見ていきましょう。
【徹底比較】アルミ製キャリーカートおすすめ5選
これまで当サイトで愛用してきた「タカミヤ パワーキャリアTG-129(※現在は販売終了)」からの買い替えを想定し、より走行安定性と防錆性に優れた有名メーカーの5モデルをピックアップしました。
比較の基準:タカミヤ パワーキャリアTG-129の評価
以前レビューしたTG-129を、今回の7項目で評価すると以下のようになります。
- 改札・取り回し:★★★★☆(横幅46cmで改札はクリア)
- 船宿預かり性:★★★★★(折りたたみ時に自立するのが高評価)
- 安定・耐ねじれ:★☆☆☆☆(坂道でハンドル接合部がねじれて横転しやすい)
- ボックス積載性:★★☆☆☆(耐荷重40kg。標準ロープでは荷崩れ必須)
- 防錆・耐海水性:★☆☆☆☆(スチール製のためサビやすい)
- 走行・静音性:★★★☆☆(EVA大型タイヤで移動は楽だが、路面の小石を拾ってカチカチとノイズがすることがある)
- 軽量・階段運搬:★★★★☆(自重2.5kgで比較的軽い)

折りたたんで自立する点や軽さは優秀でしたが、「重い荷物を積んだ際の坂道でのねじれ・転倒リスク」と、なにより「スチール製ゆえのサビやすさ」が大きな課題でした。
【重要】アルミ製とスチール製の違いと塩害対策
キャリーカートを選ぶ際、非常に重要なのが「材質」です。 TG-129のようなスチール(鉄)製のカートは、価格が安いのが大きなメリットですが、海で使用した後にしっかり水洗いして完全乾燥させないと、あっという間にサビてしまいます。
錆が発生すると、そのサビが大切なクーラーボックスやタックルボックスに色移りしたり、錆で凸凹になった金属表面がボックスを傷つけてしまうという厄介な問題があります。



「釣行後の水洗い・乾燥メンテをしっかり行う代わりに、安価なスチール製を選ぶ」か、 「少し価格は上がっても、メンテフリーでサビに強い純アルミ製を選ぶ」か。
今回はこの違いも意識しながら、TG-129の不満点を解消できる5モデルを比較表にまとめました。
Magna Cart MCX | プロックス PX8872LT ビーチキャリー ライト2 | MAGNA CART 折りたたみ式 ハンドトラック 台車 | 花岡 フラットカート 2x4 | BUNDOK キャリーカートL BD-332 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1.改札通過 | |||||
| 2.船宿預け | |||||
| 3.走行安定 | |||||
| 4.積載性 | |||||
| 5.防錆性 | |||||
| 6.静音性 | |||||
| 7.階段運搬 | |||||
| 価格 | ¥5,580 | ¥5,580 | ¥9,980 | ¥13,180 | ¥2,780 |
- マグナカート MCX
- 圧倒的な軽さとコンパクトさが魅力の定番2輪モデル。
- プロックス ビーチキャリーライト2
- 悪路に強い極太タイヤを装備した釣り専用モデル。
- マグナカート FF
- 極薄8cmに折りたためる、収納性抜群の4輪台車。
- 花岡車輌 2×4
- 路面に合わせて2輪・4輪に変形できるタフな多用途カート。
- バンドック キャリーカートL
- 安価で耐荷重50kgを備えた高コスパモデル。
【スペック解説】スタイル別のおすすめモデル
TG-129での「ねじれ」や「サビ」への不満を解消すべく、ご自身の移動ルートに合わせて最適な1台を選んでみてくださいね。
サビ知らずで軽快さ重視「マグナカート MCX(またはMCK)」
超軽量でコンパクトに折りたためる、電車釣行に最適な定番のアルミ製2輪カートです。
Magna Cart MCXはアルミ製でTG-129のスチールのようなサビの心配が少なく、改札を抜けやすいスリムな横幅を持っています。TG-129からの乗り換えでも重量感の違和感なく扱えます。
※さらに耐荷重に余裕を持たせたい場合は、同じマグナカートのタフネスモデル「MC2(耐荷重約90kg)」も選択肢に入ってきますよ。
| スペック | 詳細 |
| 主な材質 | アルミ合金 |
| 耐荷重 | 約68kg |
| 本体重量 | 約3.2kg |
| 収納時サイズ | 高さ約63cm × 幅約39cm × 厚み約6cm |
| 特徴 | 収納時ホイール格納ギミック |
【特徴と評価】
- ターゲット
-
釣行後の水洗いメンテを手間に感じる方。改札をスムーズに抜けたい方。
- 技術解説
-
格納式ホイール機構を採用。荷台プレートを閉じるとタイヤも連動して内側に畳まれ、驚くほどフラットな薄型サイズになります。
- 投資価値
-
4,000円台で購入できる世界的ベストセラー機。優れた耐久性で長期間使えるため、抜群のコストパフォーマンスを誇ります。
- 正直なデメリット
-
2輪カートの宿命ですが、重い荷物を乗せて長距離を引いて歩くと、徐々に腕や肩に負担がかかってきます。
マグナカートには見た目がそっくりな「MCI」というモデルがありますが、こちらはスチール(鉄)製です。海釣りで使用するとTG-129と同じようにすぐ錆びてしまうため、必ずアルミ製の「MCX」または「MCK」を選ぶように注意してください!(※MCXとMCKの違いはコードフックの有無やプレート形状などのわずかな仕様違いのみで、どちらもアルミ製です)
釣り具メーカーの安心感「プロックス ビーチキャリーライト2」
極太タイヤで悪路や段差をスムーズに乗り越えられる、釣り専用設計のタフなキャリーです。
プロックス PX8872LT ビーチキャリーライト2は、釣り具メーカーならではの極太タイヤを採用しており、TG-129ではバランスを崩しやすかった船宿周辺の悪路や段差もスムーズに乗り越えられます。
| スペック | 詳細 |
| 主な材質 | スチール |
| 耐荷重 | 約40kg |
| 本体重量 | 約3.3kg |
| 収納時サイズ | 高さ約98cm × 幅約59cm × 厚み約19cm |
| 特徴 | 悪路に強い極太タイヤ(幅約14.5cm) |
【特徴と評価】
- ターゲット
-
船宿前の未舗装路や、段差・ひび割れの多い道を歩くことが多い方。釣り具メーカーの安心感が欲しい方。
- 技術解説
-
幅広の極太タイヤを装備し、接地面を増やすことで砂利道や段差での衝撃を吸収・分散する構造になっています。
- 投資価値
-
5,000円台と手頃ながら、釣り場特有の悪路に強い専用設計カートとしては非常に優秀な選択肢です。
- 正直なデメリット
-
スチール製のため、使用後の確実な塩害対策(水洗いと完全乾燥)が必須です。またタイヤが太い分、電車内や船宿での収納スペースをわずかに取ります。
極薄収納と4輪の安定感「マグナカート FF」
車輪が完全に格納され厚さ8cmになる超薄型設計で、4輪の安定感と収納性を両立したモデルです。
MAGNA CART マグナカート 折りたたみ式 ハンドトラック 台車 (キャリーカート) Flatform 4-Wheel Hand Truck FFは、クーラーとタックルボックスを縦積みしても倒れにくい4輪台車でありながら、ハンドルを畳むと車輪もフラットに格納されます。TG-129の「坂道でのねじれ」を完全に克服できます。
| スペック | 詳細 |
| 主な材質 | プレート:樹脂 / フレーム:スチール |
| 耐荷重 | 約80kg |
| 本体重量 | 約6.8kg |
| 収納時サイズ | 長さ約68cm × 幅約40cm × 厚み約8cm |
| 特徴 | 4輪フル格納ギミック(超薄型) |
【特徴と評価】
- ターゲット
-
縦積み時の安定感を重視しつつ、船宿や自宅での収納スペースを極力小さくしたい方。
- 技術解説
-
樹脂製のプレートで防錆性を高めつつ、フレーム等の可動部(スチール)と4輪全てが荷台裏に収まる独自の格納ギミックを搭載しています。
- 投資価値
-
約8,000円台で、4輪の走行安定性と隙間収納を両立できる機能性の高さは他にはない強みです。
- 正直なデメリット
-
フレーム部がスチールのため、可動部を中心に水洗いメンテが必要です。前輪キャスターが小さめなので極端な悪路では走行抵抗を感じやすいです。
状況に合わせて変形「花岡車輌 FLAT CART 2×4」
荷物の量に合わせて2輪と4輪に形を変えられる、耐久性と積載力に優れた次世代カートです。
フラットカート ツーバイフォーは、電車の改札を通る際はスリムな2輪、荷物を安定して運びたい時は4輪と、トランスフォームできる万能モデルです。
| スペック | 詳細 |
| 主な材質 | プラスチック、スチール、ゴム |
| 耐荷重 | 2輪時:70kg / 4輪時:120kg |
| 本体重量 | 約7.4kg |
| 収納時サイズ | 高さ約64cm × 幅約38.5cm × 厚み約13cm |
| 特徴 | 2輪・4輪可変ギミック |
【特徴と評価】
- ターゲット
-
運搬ルートの幅に合わせてカートの形状を変えたい方。頑丈で長く使える本格的な台車を探している方。
- 技術解説
-
フレームにスチールを併用して高い剛性を確保。4輪時は耐荷重120kgを誇り、折りたためば厚さ13cmに収まります。
- 投資価値
-
約1万5千円と高価ですが、大口径の車輪による抜群の走破性と、2WAYで使える汎用性の高さは価格以上の満足度があります。
- 正直なデメリット
-
量約7.4kgと重く階段での持ち運びには不向きです。また、スチール部品を含むため使用後の確実な水洗いと乾燥が必須となります。
カラーはブラックが新色です。色を気にしないのであればブルーが幾分低価格になっています。
安価で十分な積載力「バンドック キャリーカートL」
非常に安価でありながら、耐荷重50kgと広い荷台を備えたコスパ重視のカートです。
BUNDOK バンドック キャリーカートL BD-332は、価格を抑えつつもクーラーとタックルボックスを積載できるサイズ感を持っています。
| スペック | 詳細 |
| 主な材質 | スチール |
| 耐荷重 | 約50kg |
| 本体重量 | 約3.2kg |
| 収納時サイズ | 高さ約58cm × 幅約37cm × 厚み約15cm |
| 特徴 | 安価で高コスパ |
【特徴と評価】
- ターゲット
-
初期費用をとにかく抑えたい方。釣行後の水洗いメンテを苦に感じない方。
- 技術解説
-
余分なパーツを削ぎ落としたシンプルなスチールフレーム構造で、必要十分な強度を持たせた設計です。
- 投資価値
-
2,000円台後半という圧倒的な安さ。水洗いなどの手間を惜しまなければ、非常に優秀なコスパを発揮します。
- 正直なデメリット
-
スチール製のため、塩害対策を怠ると一気にサビが進行します。TG-129と同様、サビによるボックスへの傷や色移りに注意が必要です。
エリア別・船宿での預かりと選び方のアドバイス
東京湾の各エリアへ電車で向かう際も、カートの収納性は重要になってきます。
金沢八景の太田屋さんなどへ向かう際、水深15m~40mに対応する15号~25号の重めのシンカーを複数持ち歩くため、カートの剛性が頼りになります。受付周辺にコンパクトに折りたたんで預けやすい「マグナカート MCX/MCK/FF」や「花岡車輌 2×4」などのモデルが安心ですね。
栄宝丸さんへ向かう際は、シンカーも10号前後と比較的軽量なため、カート自体もMCXやバンドックのような軽量特化モデルが相性抜群です。
教至丸さんなどへデカアジを狙いに行く場合、水深30m~80m、シンカーも30号から最大100号と荷物が非常に重くなります。この場合は「花岡車輌 2×4」の4輪モードなど、耐荷重と安定性を最優先にして腕への負担を減らしてみましょう。
まとめ:移動スタイルに合ったカートで快適な釣行を
今回は電車での移動や船宿での利便性を考慮し、TG-129からのステップアップに最適なキャリーカートを5つご紹介しました。
「マグナカート MCX(純アルミ製)」
「バンドック キャリーL(スチール製)」
「プロックス ビーチキャリー(スチール製)」
「マグナカート FF」または「花岡車輌 2×4」
ご自身のよく行く釣り場や移動手段に合わせて選んでみてくださいね。TG-129の記事でも触れましたが、カート付属のゴムひもではなく、しっかりとしたベルトタイプで固定するとさらに横転を防ぐことができます。
プロックス キャリーベルトフック式
以下の動画の製品がそれです。
クーラーボックスとバッカンの2段であれば長さは十分足りますが、3段だと短くて足りません。
安全で快適な移動環境を整えて、最高のバチコンアジングを楽しんでください!
