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※ナイロン・フロロは「1号=約4lb」。PEライン(8本編み)は「1号=約20lb(約9.1kg)」基準。

【自腹インプレ】エラ切り快適!モーラナイフスケーラ098

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モーラナイフ コンパニオン フィッシング スケーラー 098

金沢八景・太田屋さんのLTアジ船(午前・午後・ショート船)に便乗するスタイルのバチコンアジングでは、釣れたマアジを最高の鮮度で持ち帰るための「手返し」が非常に重要になりますね。

これまで私は、ダイワの「フィッシュピック85」「フィッシュ ナイフ II +F」「フィッシュホルダー240C」の3点セットを愛用していました。しかし、実際に船上で数をこなしていくうちに、ある悩みに直面しました。今回はその悩みを解決するために新しく購入したナイフについて、詳しくレビューしてみましょう。

目次

悩みの種:ピックとナイフ、それぞれの弱点

ダイワ フィッシュピック85

マアジの鮮度を保つための第一歩「脳天締め」に関しては、ダイワのフィッシュピック85を使えば、急所さえ定まればスッと刺さって非常にうまくいきます。

問題は、その直後に行う「エラ切り(血抜き)」です。 フィッシュピックの鋭利な先端がエラ膜にうまく入ればスッと切れるのですが、揺れる船上では先端がなかなかエラの隙間に入らず、ツルッと滑って魚体に深く刺さってしまう失敗が多発しました。結果として血抜きが不十分なままクーラーボックスへ入れることになり、ずっとモヤモヤしていたのです。

Tomofuji

使ってみて驚いたんですけど、ピックでのエラ切りって想像以上に刃先のコントロールがシビアなんですよね。ギガアジクラスならまだしも、中アジサイズだとさらに難易度が上がります。

「それなら、持っている『フィッシュ ナイフ II +F』を使えばいいのでは?」と思うかもしれません。

ダイワ フィッシュナイフ II +F

確かにナイフならエラ切りは簡単です。しかし、マアジの硬い頭骨を何度も突き刺す「脳天締め」は、ナイフの刃先を非常に酷使します。頻繁に脳締めをしているとすぐに刃先が丸まってしまうのですが、このナイフにはサビ防止の「フッ素コーティング」が施されているため、自分で刃を研いでメンテナンスするのには難があると判断しました。

そのため、「フィッシュ ナイフ II +F」は大型魚である真鯛用として、タックルボックス(ダイワ TB7000)の中に忍ばせておくことにしました。

そこで、「脳締めができる鋭い先端」と「エラ膜を確実にカットできる刃」、そして「研ぎやすいメンテナンス性」を併せ持つアイテムを探すことにしたのです。

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ピックとナイフのいいとこ取り!購入候補3選のスペック比較

条件に合いそうなアイテムとして、以下の3つをピックアップして比較してみました。スマホでも見やすいように、それぞれのスペックと見送った理由(または選んだ理由)を順番にまとめます。

候補①:第一精工 MC Tハンドルナイフ #70

スペック
  • 全長:164mm
  • 刃長:70mm
  • 刃厚:約2.3mm
  • 重量:75g
  • 素材:SUS420J2

【見送った理由】 T字ハンドルで力は入れやすそうですが、刃を収納する「ねじ式のキャップ」が船上では手間になりそうです。また、素材の「SUS420J2」は海水で濡れたままになりやすい船釣りではサビやすく、コーティングがない分メンテナンスが大変そうだと感じて見送りました。

SUS420J2の刃物は、「錆びやすい鉄の包丁(ハガネ)」だと思って扱う
  1. 使ったらすぐに洗い、水分を「完全に」拭き取る:
    水滴を残したまま放置すると、数時間で茶色い点錆びが出ます。
  2. 酸や塩分は天敵:
    レモン(クエン酸)やトマト、塩分の強いものを切った後は、すぐに洗い流してください。成分がバリアを破壊します。
  3. 長期間使わない時は油を塗る:
    よく乾燥させた後、オリーブオイル等を薄く塗って新聞紙などに包んで保管してください。

「よく切れる刃物ほど、少し手がかかる」というのは、この金属の特性によるものです。

候補②:34(サーティーフォー) SNEKナイフ

スペック
  • 全長:約135mm
  • 素材:ステンレス
  • ※その他の詳細スペックは非公表

【見送った理由】 デザインは非常に好みなのですが、「ナイフ」としての鋭い切れ味がどこまで期待できるか未知数でした。また、流通量が少なく入手自体が困難だったため、今回は候補から外しました。

「切る」のではなく「刺す・回す」ための形状

SNEK(スネーク)ナイフの主目的は、「魚を脳締めしてエラを切る(S-N-E-K)」ことです。

  • 刃先(切っ先): 不安定な状況でも確実に魚の脳へ刺さりやすいよう、非常に鋭利に尖っています。
  • ブレード(刃): 脳に刺した後に「グリッ」と刃を回して脳を破壊する使い方を想定しています。

通常のよく切れる薄刃ナイフで「刺してこじる(回す)」という動作を行うと、簡単に刃こぼれしてしまいます。SNEKナイフは刃こぼれを防ぎ、耐久性を持たせるために、刃先が厚めでタフな構造になっています。

このナイフが切る対象は、硬い肉や骨ではなく、アジの柔らかい「エラ膜(薄い膜)」です。
エラ膜を引っかけ切るだけであれば、カミソリのような鋭利さは必要ありません。安全性を犠牲にしてまで刃をキンキンに研ぎ澄ます必要がないため、エラ膜を切るのに「ちょうどいい」絶妙な刃付けに留められています。

「アジだけでなくもう少し大きめの魚もスムーズに締めたい」「やっぱりもう少し切れてほしい」という場合は、砥石やシャープナーで軽く自分で刃を研ぎ直す(刃を付ける)ことで、一般的なフィッシングナイフ並みの切れ味に変化させることができます

研ぐことでメーカーが本来想定していた「安全マージン」は削られてしまうため、夜間やベタつく手での取り扱いには十分注意が必要です。

候補③:モーラナイフ スケーラ 098(★購入!)

モーラナイフ コンパニオン フィッシング スケーラー 098
スペック
  • 全長:214mm
  • 刃長:98mm
  • 刃厚:2.0mm
  • 重量:72g
  • 素材:ステンレススチール

【選んだ理由】 まさに私が求めていた「ピックとナイフの中間」を完璧に体現しており、鋭い先端で脳天締めを一撃で決め、そのままエラにスッと刃を入れて確実に血抜き(エラ切り)を行うことができます。

「モーラナイフ スケーラ 098」の優れた特徴と注意点

  • 両刃仕様:片刃ではないため、右利き・左利きを問わず誰でも真っ直ぐ切り込みやすい
  • ラバーハンドル:グリップ力が非常に高く、冬場の釣りでも冷たくなりにくい
  • 鋭い先端と刃:ピックのように脳天を正確に突け、エラ膜も滑らずカットできる
  • メンテナンス性:コーティングなしのステンレス製で、自分で手軽に研げる
  • スケーラ機能:背の部分にウロコ取りがあり、下処理にも便利

【注意点】シース(鞘)のロックはがっちりと奥まで

非常に優秀なナイフです。アウトドア用だけあってしっかりと考えて作られています。

付属しているプラスティック製のシース(鞘)ですが、ナイフを収めた時に「カチッ」ではなく「ヌルッ」と奥までいれればしっかり固定できます。ただしロックするには正しい向きで挿入する必要があります。
ベルトやタックルボックスの外側などに装着したまま移動する際には、船の揺れや衝撃でナイフ本体だけがポチャンと海へ落下してしまう可能性があるので奥まできっちり差し込んでください。向きはナイフの柄の文字と鞘の文字が揃うのが正しい向きです。鞘にきっちりと差し込んでいてもシースが安全に取り付けられていないと同じくポチャンです。このシースはアウトドア用ということもあってズボンやバッグに取り付けることが想定された取付部の構造になっています。

シース(鞘)の主な取り付け可能場所
  • ズボンのベルト:標準的な幅のベルトに上から差し込んで固定できます。
  • ズボンやウェーダーのフチ:ベルトを着けていない状態でも、ウエストの生地に直接挟めます。
  • バッグのストラップ・ウェビング:フィッシングバッグやリュックのベルト、MOLLEシステムの帯などに挟み込めます。
  • 作業着のボタン:クリップ中央の穴を、北欧の作業服等にあるナイフ固定用ボタンに引っ掛けて装着できます。
🎣 船上即戦力セッティング&運用術

1. 移動時(タックルボックス内へ収納)

  • サビ・破損防止: 港からの移動中やポイント間の大移動時は、波の衝撃や塩水から守るためナイフをTB4500HSの中に収納する。TB4500HSのメインルームに微妙に斜めにして収まります。
モーラナイフ コンパニオン フィッシング スケーラー 098
モーラナイフ コンパニオン フィッシング スケーラー 098

2. 実釣時(マルチホルダー BM-25の正面へ装着)

  • 最速の動線を確保: ポイントに到着したら、シース(鞘)をロッドスタンド正面のマルチホルダーへ差し込む。
  • 手返し重視のキープ: 魚が釣れてからすぐに締められるよう、ナイフはシースに軽く入れるだけ(半差し)にしておく。

移動時にはTB4500HSの中に収納することを忘れないようにする。

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横浜エリアでのLTアジ船にベストマッチ

太田屋さんを拠点とする横浜エリア(水深15m~40m)のスタンダードなバチコンアジングでは、群れが回ってきた時合いにどれだけ手返し良く釣れるかが釣果(デカアジの数)を左右します。

そのため、釣れたアジのサイズ(尺=約30cmを基準)によって、処理の手順を分けるのが釣果と鮮度を両立させるコツです。

工程
フィッシュホルダーで掴む

アジが釣れたらフィッシュホルダーでしっかり掴む。

工程
氷締め【小アジ(20cm未満)の場合】

そのままキンキンに冷えた海水氷の入ったクーラーボックスに入れる(氷締めのみ)。

工程
バケツに入れる【尺(30cm)未満のサイズ】

手返しを最優先!エラ膜は切らずに、そのまま海水を入れたバケツに入れて泳がせておく。

工程
脳天締め【尺(30cm)以上のサイズ】

鮮度を優先!魚が早く弱って旨味が落ちるのを防ぐため、釣れた直後にモーラナイフの鋭い先端ですぐに脳天締めを行う。

工程
血抜き【尺(30cm)以上のサイズ】

【尺以上の場合】ナイフを持ち替えずに、そのまま刃を使ってエラ膜をカットする。
その後にキンキンに冷えた潮氷のクーラーボックスへ入れる。

工程
ポイント移動時に処置【尺(30cm)未満のサイズ】

【バケツのアジの処理】 バケツで泳がせておいた尺未満のアジは、ポイント移動などの空き時間を利用してまとめて「脳天締め」と「エラ切り(血抜き)」を行い、すべてキンキンに冷えた潮氷のクーラーボックスへ入れる。

釣れたアジをフィッシュホルダー240Cでガッチリと掴み、このモーラナイフ一本で「エラ切り」も「脳天締め」も持ち替えずに完結できるようになったのは、非常に大きなメリットです。失敗して魚体に穴を開けてしまうストレスからも完全に解放されました。

皆さんも、エラ切りや血抜きがどうもうまくいかないと悩んでいるなら、ピックから「先端が鋭くメンテナンスしやすい両刃ナイフ」への持ち替えを検討してみてはいかがでしょうか。確実に処理されたマアジのお刺身は、驚くほど美味しいですよ!ぜひ試してみてくださいね。

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