
バチコンの心臓部、逆ダウンショットリグ(逆ダン)の徹底解説です。

東京湾 横浜エリアでLTアジ(ライトビシアジ)乗合船に便乗するスタイルのバチコンアジングの仕掛けの紹介です。東京湾LTアジの時間帯は午前/午後のデイゲームです。
バチコンアジングの仕掛け
バチコンアジングの仕掛けについて説明します。
その前に注意点があります。
バチコンアジングはルアーフィッシングです。
エサ釣は日本古来からあるので和名であったりJISとかで決められていたり単位はメートル法でそののちの国際単位系(SI)になっています。
一方、ルアーフィッシングはアメリカから入ってきているので英語名だったり単位がヤード・ポンド法で表記されているので紛らわしく注意が必要です。
シンカー(オモリ)の重さ:1ポンドは約0.45kg、1オンスは約28g、1号は3.75g
ロッドやラインの長さ:1フィートは12インチで約0.3048m、1インチは約2.54cm
ラインの強度:1LBは「librapoundus」の略で1ポンドと同じ約0.45kg
釣り糸の太さ:1号は標準直径0.165mm(単糸の化学繊維)で強度4lbで1.814kg(単糸の化学繊維)、PEは太さはメーカにより異なり強度は4倍以上で換算するので1号の強度は16lb~20lbで7.2kg~9kg。

ダウンショットリグの基本を押さえたら、次はLTアジ船でのバチコンアジングで主流となっている「逆ダウンショットリグ(通称:逆ダン)」に挑戦してみましょう。
6月から11月のハイシーズンにかけて、金沢八景の太田屋さんなどでデカアジ(ギガアジ)を狙うなら、絶対にマスターしておきたい一番出番の多い仕掛けですね。
逆ダン(逆ダウンショットリグ)の基本構造
仕掛けの構造は以下の通りです。

スナップ付きローリングサルカンを使用している理由に関しては次の記事をご覧ください。


使ってみて驚いたんですけど、コマセ釣りの方と同船するなら、この仕掛けが一番トラブルが少なく扱いやすいですね。
前回の記事で紹介した「ダウンショットリグ」とは逆の構造になっており、リーダー(メインの糸)の先端にジグヘッドを結び、リーダーの途中から捨て糸を出してシンカー(オモリ)を付けるのが特徴です。当サイトでは、このシンカーを付ける捨て糸のことを「シンカーライン」と呼んで統一しています。
ルアーフィッシングの基本であるダウンショットリグと「逆」の構造になっていることから、「逆ダウンショットリグ(通称:逆ダン)」と呼ばれていますね。
通常のダウンショットリグにはない、逆ダンならではの大きな特長を3つに整理してみましょう。
- アタリがダイレクト
- メインラインからジグヘッドまでが直結されているため、小さな変化も逃さない
- ハリスの長さ調整が簡単
- 結び目(ハーフヒッチ)をずらすだけで、ジグヘッドまでの距離(ハリスの長さ)をスムーズに変えられる
- 圧倒的な結束強度
- リーダーが途中で切れていない一本道なので、ギガアジの強烈な引きでも安心
通常のダウンショット(胴突き仕掛け)のように枝スを出す構造と違い、逆ダンはメインラインの先端に直接ルアーがついています。間にビーズやサルカンなどのパーツを挟まないため、アジがワームを吸い込んだ瞬間の微細な違和感が、ダイレクトに手元へ伝わるのが最大のメリットです。
また、ラインを切らずにシンカーラインの結び目(ハーフヒッチ)を上下にスライドさせるだけで、分岐点からジグヘッドまでの長さ(ハリスの長さ)を簡単に調整できます。アジの活性に合わせてワームの沈み方やアクションを変えたい時に、素早く対応できるのが強みですね。
さらに、メインリーダーを途中でカットして結び直す箇所がないため、ライン本来の強度を100%活かすことができます。6月からのハイシーズンに現れる不意のギガアジ相手でもラインブレイクの心配なく、安心してやり取りが楽しめますよ。
3つのエリア別!逆ダンのセッティング目安
ダウンショットリグと同様に、乗船するエリアの水深に合わせてシンカーやラインの太さを調整してみましょう。
| エリア | 特徴 | 水深 | シンカー | リーダー | シンカーライン |
| 横浜エリア(太田屋) | 横浜・川崎・内湾エリア(スタンダード) | 15m~40m | 15号~25号 | 6LB~10LB(1.5号~2.5号) | 5LB~8LB(1.25号~2号) |
| 木更津エリア(栄宝丸) | 木更津・盤州方面(癒やしのシャロー) | 10m~15m | 10号前後 | 6LB(1.5号) | 5LB~8LB(1.25号~2号) |
| 走水エリア(教至丸) | 走水・観音崎方面(激流のモンスターエリア) | 30m~80m | 30号~100号 | 8LB~12LB(2号~3号) | 6LB~8LB(1.5号~2号) |
どのエリアでも、シンカーラインはメインのリーダーよりも少し細い(弱い)ものを選ぶのがポイントですね。万が一、底でオモリが根掛かりしても、シンカーラインだけが切れて仕掛け全体を守ることができます。
初心者におすすめの市販「逆ダン」仕掛け
構造が分かったところで、まずは結ぶだけで手軽に始められる市販の逆ダン仕掛けから試してみましょう。
月下美人バチコンジグヘッドセット 逆ダン
ダウンショットと同じくショートとロングにそれぞれジグヘッドが#8/#6の2サイズがラインナップされています。ショートは太軸、ロングがノーマルフックです。シンカーラインの長さがショートは100cm、ロングが140cmです。ロングはギリそのまま使用できるか?という設定です。どちらも延長が必要と考えた場合、逆ダン仕掛はサルカンがついていないのでメインリーダーとの直結が必要です。リーダーラインの長さが80cmでロングより10cmほど長いショートのほうがアドバンテージがあります。
シンカーラインはその日の状況で長さを変えると考えた場合はショートをお勧めします。

マグバイト バチコン「逆ダン」リーダー
仕掛け側にはサルカンではなくループが作られていてループトゥループでの接続がすぐにできる点がおすすめポイントです。気になるのはシンカーラインの接続ノットです。ショートとロングのラインナップからノット部が移動できない可能性が考えられます。これは減点ポイントになります。シンカーラインの先端がチチワが2つあるのでくぐらせるだけで接続できるように説明がありますがスナップ付きローリングサルカンをまず接続してからそれにシンカーを接続したほうがよいでしょう。おすすめはショートです。
ロッドが折れるのはこんな時!!
- 経年劣化でロッドに傷がある
- 衝撃を与えてダメージがある
- 地面に乱暴に置く
- ラインがティップに巻き付いた状態でキャストする
- ラインを巻きすぎてガイドに仕掛けを勢いよく巻き込む
- 根掛り時にロッドをあおりすぎる
- ラインの結び目がガイドに引っかかる状態での使用
- 転倒したときに竿を強打する
- ランディング時に竿を立てる
- ロッドの継ぎ目の差し込み加減が悪い
市販仕掛けのほとんどの製品には仕掛け側にサルカンがついています。
初心者に多いのが、⑤巻き上げ時にラインを巻き上げすぎてガイドに仕掛けを勢いよく巻き込む。です。とくに魚が釣れた時にはうれしくて!など注意が魚のほうにいってしまい忘れてしまいます。最悪はロッドの穂先(ティップ)を折ってしまいます。サルカンに目立つ色のマーキングをつける。PEラインとリーダーラインの結束部がガイドに巻き込まれたときの「コツ」という感触で必ず止める。サルカンを外してガイドに巻き込まれても影響のないノットにするなどの対策が必要です。
コスパ最強!市販品を参考にした逆ダンの自作手順
市販品で感覚を掴んだら、ご自身の通うエリアに合わせた自作の逆ダン作りに挑戦してみましょう。パーツ類を極力減らし、ライン同士を直接結んでシンプルに仕上げるのが最大のコツです。
仕掛けを自作する場合のパーツに関しては今回の「月下美人バチコンジグヘッドセット 逆ダン」を参考にするとよいと思います。
構成パーツリスト
「ダイワ 月下美人 バチコンジグヘッドセット 逆ダン」をベースにした自作で必要なパーツの紹介です。
- スイベル(直結する場合は不要)
- フロロカーボンライン(メインリーダー) 1m~2m
- フロロカーボンライン(シンカーライン) 1m~1.8m
- スナップ(必要な場合のみ)
- ジグヘッド
- スナップ付サルカン
逆ダウンショットリグ(逆ダン)で必要なパーツはダウンショットリグと共通であるスナップ付きローリングサルカン、スナップ、ジグヘッドです。逆ダンはシンカーラインの結束部のハーフヒッチの編込み強度が非常に重要です。
①Dスイベル SS ローリング(オプショナル)
Dスイベル SS ローリング 12
| サイズ | 入数 | 全長(mm) | 強度(kg) | 標準自重(g) | メーカー希望本体価格(円) | JAN |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 12 | 8 | 約8.2 | 12 | 0.06 | 340 | 4550133330872 |
| 24 | 680 | 4550133330988 |
24個入りの「Dスイベル SS ローリング徳用 12」があります。
②③スペクトロンセンサー船ハリス
仕掛けの幹糸とハリス用のナイロンラインです。
バチコンに限らず船釣りはタナ取りができるかどうかです。ラインの太さや長さをカスタマイズできるのはメリットです。行くポイントにあわせてセッティングできれば釣果がアップすることでしょう。
PEラインより重く海水で沈むラインでナイロンより軽いのがスペクトロンセンサーです。




仕掛けに使用されているのはスペクトロンセンサー(素材:ナイロン)です。
次の記事を参考にお好みのリーダーラインを選ぶのもよしです。

④ナインスナップ(オプショナル)
スナップはジグヘッドを頻繁に交換する際には手返しが良く重宝しますが、オマツリ時には邪魔になります。好みで使用すればよいと思います。
おススメナインスナップ T徳用

| アイテム | 入数 | メーカー希望 本体価格(円) | JAN コード |
|---|---|---|---|
| T | 7 | 300 | 4550133216398 |
| T徳用 | 21 | 600 | 4550133216411 |
バチコンだけでなくオカッパリのジグ単やフロートリグでもおすすめのスナップを紹介しています。

⑤月下美人 バチコンジグヘッド

おススメ月下美人バチコンジグヘッド 0.3g #8 太軸
ノーマルと太軸とで見た目にはそれほど違いがないので太軸をお勧めします。
ウェイトは0.3gを使用することがほとんどですが、錫ヘッドの場合は0.5gも使用するかもしれません。
自作のメリットでもあるのでジグヘッドはお好みで変更すればよいと思います。
次の記事でおすすめのジグヘッドを紹介していますので参考にしてください。

⑥Dスイベル SS セーフティスナップ付ローリング
スナップスイベルはオモリを接続するために使用します。普段使っている信用できるもので問題ありません。
スピニングリールは仕掛けが回転するのでローリングタイプを付けると糸絡みやヨレ対策になります。

Dスイベル SS セーフティスナップ付ローリング 6
| サイズ | 入数 | 全長(mm) | 強度(kg) | 標準自重(g) | メーカー希望本体価格(円) | JAN |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 6 | 4 | 約26.9 | 9 | 0.34 | 340 | 4550133331299 |
| 12 | 680 | 4550133331398 |
12個入りの「Dスイベル SS セーフティスナップ付ローリング徳用 6」があります。
自作の手順

自作するための必要なパーツが揃ったらいよいよ実際に作成です。
幹糸の一番下の先端に、より自然なアクションが出る「0.3g」の軽量ジグヘッドを結びます。
幹糸の途中に、シンカーラインをハーフヒッチで7回直接結びつけて分岐させます。
長さは1.5mくらいが基準ですが状況により短くしたり長くしたりします。
ジグヘッドを最初に接続している理由は、ジグヘッドをどこかに引っ掛けてラインにテンションを張っていればハーフヒッチの編込みがしやすいためです。
分岐させたシンカーラインの先端に、スナップ付きローリングサルカンを結束します。
ローリングサルカンは仕掛けの回転による糸ヨレやからみ防止の目的があります。
シンカーにローリング部がついている場合はスナップ付きサルカンで問題ありません。
通常はパローマノットなど慣れているノットで問題ありません。
実釣時にタナを変更する場合、シンカーラインを切ったり延長したりするため、このスナップ付きローリングサルカンの脱着が必要になります。
それを想定してチチワ結びをダブルにして接続しておけば簡単に解除でき、かつループトゥループで結束すれば簡単に延長が可能です。
逆ダンでは、この「シンカーラインの長さ」がそのままルアーの高さ(タナ)に直結します。船長さんからの的確なタナ指示に合わせて、シンカーラインの長さを調整することで、デカアジの目の前にしっかりとワームを届けることができますよ。実践で長さを微調整しながら、自己記録更新を目指してみてくださいね。
▼ 次のステップはこちら!船長の指示ダナを攻略してデカアジを狙い撃ちましょう

【愛用中】逆ダンリグ
バチコンアジングの主となる仕掛けです。使用するタックルはバチコン専用タックルを想定しています。
バチコンアジング専用タックルです。ロッドは高弾性ロッドの掛け調子です。
長さが2.06mで長めですが、長くて扱いにくい印象はありません。
リールはルビアスにPE0.4号を巻いていますが、ギガアジ狙いにはリールをワンサイズ大きくしてもよかったかと思いましたが、軽さの恩恵は絶大です。強風など悪コンディションでもアジのあたりを感じることができます。逆ダン仕掛けでギガサイズに挑戦です。


ダイワ UVF PEデュラセンサー×8+Si² 5C 200m 0.4号です。
マルチカラーにしてあるので、水深やタナなどの距離はおおよそですが把握できます。

PEラインとリーダーラインの結束はガイド抜けがよいようにとFGノットにしています。
編み込み回数は21回、ノット保護のハーフヒッチは9回、ガイド抜け時のノット保護のハーフヒッチは9回
リーダーの長さ次第でガイドを通るか通らないかになります。
高弾性ロッドの穂先なのでノットの結束位置はちょっと神経質になってしまいます。

リーダーには、フロロカーボンライン 2号(8lb)を使用します。
シーガーグランドマックスを使用していましたがヨレが治らなかったので最近はしなやかタイプのグランドマックスFXを使用することが多いです。

長さは1.8mにしました。
土肥富 レンジシュートフック Mサイズです。
いろいろとジグヘッドを試しましたが最近はレンジシュートフックにタングステンビーズ0.2g/0.3gを接着して使用しています。

リーダーラインとの結束は完全結びです。
シンカーラインは、フロロカーボンライン 1.5号(6lb)です。
長さは1ヒロ前後(150cm前後)です。
最近はナイロンラインを使用する頻度が増えています。

シーズンや日時や天候によってシンカーラインの長さは変えます。
シンカーラインに0.8号(3lb)を使用しているとハーフヒッチの編込み部を移動時に切断することが多かったので1号以上を使用するようにしています。
リーダーにシンカーラインをハーフヒッチで編込みます。
編込み方はいろいろ諸説ありますが、交互に編込んでいます。
編込み向きはロッドの方向へそしてシンカーラインとリーダーラインを束ねて編込みます。
(渡邉長士さんの方法、動画解説あり)
編込みは7回~9回くらいです。(5回だとすぐズレるため)
〆込みすぎると移動できなくなるし、緩すぎるとシンカーの重さがかかっただけでズレます。
ちょうどよい締め込み具合はトライアンドエラーを繰り返すことでマスターできます。
編込んだあとの端糸は1cmほど残しておくと緩んだ時の締め付けで使えます。
いろんな方法を試してみて渡邉長士さんの方法が重いシンカーを投入時や魚のバイトがあったときにもズレにくいように感じました。
ローリングサルカンには日本製 クイックスナップ 1 (約20mm)を使用しています。

あまり神経質になる必要もありませんが、ロックタイプを使用時に高価なシンカー(タングステン素材やロケット型)を使用時にシンカーだけ抜けてロストしたことがあるので、現在はこのクイックスナップ1(ひっかけるタイプ)を使用しています。慣れると取り付け取り外しが楽です。
太田屋さんではMAX25号です。
15号~25号を常備しています。

船長の指定がなければ、逆ダンでは15号開始で様子見ればよいかと思っています。
最近では鉛六角オモリを使うことが多いです。
逆ダン仕掛け完成図(Created with 魚速タックルDB)

逆ダンの仕掛けの作り方が解説されています。そのほか、ワームサイズやカラー選び、アクションなどの解説がありますので参考にしてください。動画は千葉県木更津です。
YouTubeで予習してみよう
「仕掛けの動きや、実釣の雰囲気は動画で見るのが一番ですね!現場のイメージを膨らませるために、ぜひ参考にしてみてください。」ここでは、木更津エリア2本と横浜エリア2本を紹介します。

