6月から11月にかけてのハイシーズン、金沢八景の太田屋さんなどでLTアジ船(午前船、午後船、ショート船)に便乗してバチコンアジングを楽しむ際、まず覚えておきたいのが仕掛けの基本ですね。数釣りではなく、夢のデカアジ(ギガアジ)を狙うために、今回はすべてのベースとなる「ダウンショットリグ」について解説してみましょう。
エサ釣りでおなじみ「胴突き仕掛け」のルアー版
ルアーフィッシングで呼ばれる「ダウンショットリグ」は、エサ釣りでいう「胴突き(胴付き)仕掛け」のことですね。一番下にオモリ(シンカー)が来る「先オモリ」の構造になっています。
ダウンショットリグの特長
- バス釣りでもお馴染みの定番リグ
- 根掛かりが少なく、底付近をタイトに狙える
- シンカーを介さずにダイレクトにアタリが伝わる
- 一点で細かくシェイクする誘いが得意
- ボトムからの「タナ(レンジ)」を一定にキープできる
【村上的】#048 「常吉リグ」はなぜできた?当時のシークレットが明らかに!
ダウンショットリグの基本構造
仕掛けの構造は以下の通りです。

ベースとなるライン(幹糸)にクレン親子サルカンなどを使用してエダス(ハリス)を出し、その先にスナップまたは直結びでジグヘッドを接続します。 サルカンの下にはシンカーラインを接続し、一番下の先端にローリングサルカンを使用してシンカーを取り付けます。
クレン親子サルカンでエダスを出す方法は簡単である一方、クレン親子サルカンのパーツの重量が仕掛けに影響を与えます。図は1本バリですが、簡単に2本にすることはできますが、クレン親子サルカン2個分の重さが加わります。エダスを増やすとその分、重くなります。
エダスを取り付けるには以下の方法があります。
- トリプルサルカン
- クレン親子
- Wクレン親子
- トリプルクレン親子
- 回転ビーズ
- エダス結び
- ヨリチチワ結び+8の字結びまたはチチワ結び
- ひねり結び
- 直結び
ハリスの接続部には「回転ビーズ」を使用している製品が現在の主流です。
ダウンショットリグは、エダスの長さとシンカーラインの長さで釣果が大きく変わります。
- ワームのアクションに変化をつける
- エダスの長さと、ジグヘッドの重さの組み合わせを調整してみましょう。
- 狙ったレンジ(タナ)を正確に攻める
- シンカーラインの長さを調整することで、ルアーの高さを変えられます。船長からのタナ指示に合わせて、シンカーラインの長さを設定するのが釣果アップの秘訣ですね。
Tomofuji仕様を詳しく見ていきましょう
ダウンショットリグは、リーダー(メインの糸)の一番下にシンカー(オモリ)を結び、その途中の枝ス(ハリス)にジグヘッドを結ぶルアーフィッシングの伝統的な仕掛けです。一番下に重たいシンカーが来るため、仕掛けがまっすぐ海中に沈み、底(ボトム)にいるデカアジの目の前にルアーをフワフワと漂わせることができるのが最大の特徴ですね。
- ボトム(底)の感覚が手元に伝わりやすい
- ルアーをフワフワと自然に漂わせることができる
- 仕掛けの構造がシンプルで初心者にも分かりやすい
3つのエリア別!ダウンショットリグのセッティング目安
東京湾でバチコンアジングを楽しむ場合、乗船するエリアによって水深や潮の速さが大きく変わります。それぞれのエリアに適したセッティングを把握してみましょう。
| エリア | 特徴 | 水深 | シンカー | リーダー |
| 横浜エリア (太田屋) | 横浜・川崎・内湾エリア(スタンダード) | 15m~40m | 15号~25号 | 6LB~10LB(1.5号~2.5号) |
| 木更津エリア (栄宝丸) | 木更津・盤州方面(癒やしのシャロー) | 10m~15m | 10号前後 | 6LB(1.5号) |
| 走水エリア (教至丸) | 走水・観音崎方面(激流のモンスターエリア) | 30m~80m | 30号~100号 | 8LB~12LB(2号~3号) |
※ダウンショットリグの場合でも、潮の抵抗やオマツリ対策としてリーダーの太さは上記を基準に選んでみてくださいね。
初心者におすすめの市販ダウンショット仕掛け
市販のダウンショットリグ(胴付き仕掛け)を紹介します。すべてジグヘッド付きのセットです。
シンカーとワームをつければ完了です。
上からおすすめの順番です。
issei 海太郎レンジ移動式バチコン仕掛け
特製バチコン仕掛けをベースにレンジを移動できるようにした仕掛けがレンジ移動式バチコン仕掛けです。
タナを探るサーチ用にも使用できますし、ポイント移動や時間帯でタナが変わったときに簡単に変更が可能です。新サイズが発売されこれがジャストフィットです。ただし全長180cmと少し短めです。そのまま使えなくはありませんがオールラウンドで使用できるようにチューニングが吉です。レベリングヘッド太軸金鈎0.3g#8を使用した幹糸/ハリス2号のレンジ移動式バチコン仕掛 金鈎 8-2がおすすめです。仕掛け側のサルカンにメインリーダーを接続すれば完成です。
ダイワ 月下美人 バチコンジグヘッドセット 胴付き
ロングモデルとショートモデルのそれぞれに#6/#8のジグヘッドが選択できます。ロングモデルのフックはノーマル、ショートモデルのフックは太軸です。
東京湾だとロングモデルがおすすめです。仕掛け側のサルカンにメインリーダーを接続すれば完成です。

issei 海太郎 特製バチコン仕掛
村上晴彦氏監修のバチコン仕掛けです。東京湾のLTアジ船便乗のバチコンにも何度かこられていますのでそのノウハウが凝縮されています。シンカーをつければよいだけの仕掛けセットです。海峡バチコンにも対応しているのでジグヘッドには従来のレベリングヘッド太軸金鈎0.3g#8と新発売のパワーレベリングヘッド#10/#7/#4を使用しています。東京湾でのおすすめは仕掛けの長さとタナの位置ではTYPE1です。2本バリ仕掛けである点は注意が必要です。チューニング前提であればTYPE0にして、下に道糸を延長すればよいでしょう。TYPE0 8-2.5 かTYPE1 8-2がおすすめとなります。パワーレベリングヘッドは魅力的ですが、幹糸とハリスの太さが3号以上のセッティングになっているためお勧めしません。現在はパワーレベリングヘッド単体でも販売されていますのでそちらを購入すればよいでしょう。仕掛け側のサルカンにメインリーダーを接続すれば完成です。
回転ビーズを使用する場合、ハリス止め部のコブが回転ビーズの穴より小さくなってしまうとすっぽ抜けしてしまうので劣化には注意が必要です。
ロッドが折れるのはこんな時
- 経年劣化でロッドに傷がある
- 衝撃を与えてダメージがある
- 地面に乱暴に置く
- ラインがティップに巻き付いた状態でキャストする
- ラインを巻きすぎてガイドに仕掛けを勢いよく巻き込む
- 根掛り時にロッドをあおりすぎる
- ラインの結び目がガイドに引っかかる状態での使用
- 転倒したときに竿を強打する
- ランディング時に竿を立てる
- ロッドの継ぎ目の差し込み加減が悪い
市販仕掛けのほとんどの製品には仕掛け側にサルカンがついています。
初心者に多いのが、⑤巻き上げ時にラインを巻き上げすぎてガイドに仕掛けを勢いよく巻き込む。です。とくに魚が釣れた時にはうれしくて!など注意が魚のほうにいってしまい忘れてしまいます。最悪はロッドの穂先(ティップ)を折ってしまいます。サルカンに目立つ色のマーキングをつける。PEラインとリーダーラインの結束部がガイドに巻き込まれたときの「コツ」という感触で必ず止める。サルカンを外してガイドに巻き込まれても影響のないノットにするなどの対策が必要です。
コスパ最強!ダウンショットリグの自作手順
市販品で感覚を掴んだら、次は状況に合わせて調整できる自作仕掛けに挑戦してみましょう。自作すればコストも抑えられますし、釣れた時の喜びも倍増しますね。
仕掛けを自作する場合のパーツに関しては今回の「月下美人バチコンジグヘッドセット 胴付き」を参考にするとよいと思います。
構成パーツリスト
ダイワ 月下美人 バチコンジグヘッドセット 胴付きをベースにした自作で必要なパーツの紹介です。
- スイベル(直結する場合は不要)
- フロロカーボンライン(幹糸) 2m
- 回転ビーズ
- フロロカーボンライン(ハリス) 30cm
- スナップ(必要な場合のみ)
- ジグヘッド
- スナップ付ローリングサルカン
枝スをボトムからどれくらいの距離に出すのか?枝スをどのような方法で出すのか?が胴突き仕掛けのポイントです。枝スの長さやジグヘッドの重さでワームのフォールスピードやアクションが変わります。これは潮の早さなどの影響を受けるのでその日のコンディションで調整できるとGoodです。
①Dスイベル SS ローリング(オプショナル)
Dスイベル SS ローリング 12
| サイズ | 入数 | 全長(mm) | 強度(kg) | 標準自重(g) | メーカー希望本体価格(円) | JAN |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 12 | 8 | 約8.2 | 12 | 0.06 | 340 | 4550133330872 |
| 24 | 680 | 4550133330988 |
24個入りの「Dスイベル SS ローリング徳用 12」があります。
②④スペクトロンセンサー船ハリス
仕掛けの幹糸とハリス用のナイロンラインです。
バチコンに限らず船釣りはタナ取りができるかどうかです。ラインの太さや長さをカスタマイズできるのはメリットです。行くポイントにあわせてセッティングできれば釣果がアップすることでしょう。
PEラインより重く海水で沈むラインでナイロンより軽いのがスペクトロンセンサーです。




仕掛けに使用されているのはスペクトロンセンサー(素材:ナイロン)です。
次の記事を参考にお好みのリーダーラインを選ぶのもよしです。

③快適D-ビーズ マーキング
回転ビーズに代わり親子サルカンや編み込みでも可能ですが、回転ビーズの方が軽量で扱いやす点でおすすめです。
快適D-ビーズ マーキング クリアーS
| 幹糸(号) | ハリス(号) | 入り数(個) | メーカー希望 本体価格(円) | JAN コード |
|---|---|---|---|---|
| 1~3 | 0.8~2 | 12 | オープン価格 | 723176 |
| 36 | オープン価格 | 723190 |
36個入りの「快適D-ビーズ マーキング 徳用クリアーS」があります。
⑤ナインスナップ(オプショナル)
スナップはジグヘッドを頻繁に交換する際には手返しが良く重宝しますが、オマツリ時には邪魔になります。好みで使用すればよいと思います。
おススメナインスナップ T徳用

| アイテム | 入数 | メーカー希望 本体価格(円) | JAN コード |
|---|---|---|---|
| T | 7 | 300 | 4550133216398 |
| T徳用 | 21 | 600 | 4550133216411 |
バチコンだけでなくオカッパリのジグ単やフロートリグでもおすすめのスナップを紹介しています。

⑥月下美人 バチコンジグヘッド

おススメ月下美人バチコンジグヘッド 0.3g #8 太軸
ノーマルと太軸とで見た目にはそれほど違いがないので太軸をお勧めします。
ウェイトは0.3gを使用することがほとんどですが、錫ヘッドの場合は0.5gも使用するかもしれません。
自作のメリットでもあるのでジグヘッドはお好みで変更すればよいと思います。
次の記事でおすすめのジグヘッドを紹介していますので参考にしてください。

⑦Dスイベル SS セーフティスナップ付ローリング
スナップスイベルはオモリを接続するために使用します。普段使っている信用できるもので問題ありません。
スピニングリールは仕掛けが回転するのでローリングタイプを付けると糸絡みやヨレ対策になります。

Dスイベル SS セーフティスナップ付ローリング 6
| サイズ | 入数 | 全長(mm) | 強度(kg) | 標準自重(g) | メーカー希望本体価格(円) | JAN |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 6 | 4 | 約26.9 | 9 | 0.34 | 340 | 4550133331299 |
| 12 | 680 | 4550133331398 |
12個入りの「Dスイベル SS セーフティスナップ付ローリング徳用 6」があります。
自作の手順

ダウンショットリグを自作するための必要なパーツが揃ったらいよいよ実際に作成です。
ダウンショットリグの全長を決める幹糸を適切な長さで切断します。
メインリーダー側に八の字結びでチチワを2つ、幹糸の先端を八の字結びでチチワを1つ作っておくとループトゥループで結束が可能です。チチワを2つ作っておけば解除が簡単にできるので幹糸を毎回カットする必要がなく解除のたびに幹糸が短くなりません。
次回の釣行でも同じ長さの道糸で使用ができます。
幹糸の途中に回転ビーズを通し、八の字結び(エイトノット)などで上下に結びコブを作って、ビーズの位置を固定します。

固定する位置がタナになるようにします。
150cmくらいが基準ですが状況により変わります。
あとから位置を変更する場合、回転ビーズ自体を移動すると面倒なので幹糸の下側の長さをカットしたり延長したりすることで回転ビーズの位置を調整します。
固定した回転ビーズのもう一つの穴にエダス(ハリス)を通し、すっぽ抜けないように端に結びコブを作ります。(※エダスは15cm〜30cm程度を目安にカットします)
このあとジグヘッドを接続する分も考慮してカットしてください。
エダスの先端に、0.3gなどの軽量ジグヘッドを直結び(またはスナップで接続)します。
幹糸の先端にシンカーを接続するためのスナップ付きローリングサルカンを結束します。
ローリングサルカンは仕掛けの回転による糸ヨレやからみ防止の目的があります。
シンカーにローリング部がついている場合はスナップ付きサルカンで問題ありません。
通常はパローマノットなど慣れているノットで問題ありません。
実釣時にタナを変更する場合、幹糸を切ったり延長したりするため、このスナップ付きローリングサルカンの脱着が必要になります。
それを想定してチチワ結びをダブルにして接続しておけば簡単に解除でき、かつループトゥループで結束すれば簡単に延長が可能です。
【自作】ダウンショットリグ 2本バリ仕掛け
ハリスの接合部は編み付けトリプルハーフヒッチにしています。

PEライン一択です。ダウンショットリグ2本バリのため、PE0.5号を使用します。
Si3でコーティングの恩恵を期待しての選択です。

PEラインとリーダーラインの結束はガイド抜けがよいようにとFGノットにしています。
編み込み回数は21回、ノット保護のハーフヒッチは9回、ガイド抜け時のノット保護のハーフヒッチは9回
リーダーには、フロロカーボンライン 2.5号(10lb)を使用しています。
長さは、仕掛けは別に接続するので30cmくらいで先端をチチワ結びでわっかを作ってあります。

仕掛けの幹糸は、PEラインと直結したリーダーラインと同じ2.5号を使用。
幹糸の長さは約2m、リーダーラインとループトゥループで結束するため片端はチチワ結びでわっかを作成。
反対側にはローリングサルカンをパローマノットで接続。
ボトム(シンカー側)から1mと1.6mに編み付けトリプルでエダスを作成。
3か所のハーフヒッチはそれぞれ15回くらい(約1cm)。
ハリスと添え糸は、1.75号を使用。


ジグヘッドは、エダス1(1m)にはレンジシュートフックSサイズをエダス2(1.6m)にはレンジシュートフックMサイズをそれぞれ完全結びで結束。


ローリングサルカンには日本製 クイックスナップ 1 (約20mm)を使用しています。
幹糸との接続はパロマーノットにしています。

太田屋さんではMAX25号です。
15号~25号を常備しています。

船長指定がなければ軽い重さから様子見ればよいでしょう。
自作した仕掛けをタックルボックスにいれて保管するための仕掛け巻きが必要になります。
これは、仮に現地で仕掛けを自作したとしても使い終わった後に持って帰るために必要になります。
仕掛け巻には円形タイプと長方形タイプがあります。
円形タイプは癖がつきにくいですが癖がつくいてしまうと全体がゆるく癖がつくので直しにくいです。長方形タイプは癖がつきやすいですが癖がつく箇所が一定で癖をとりやすいです。どちらがよいのかはお好みで決めればよいと思います。
ダウンショットリグは、リーダー(幹糸)をオモリ(またはオモリに接続するためのローリングサルカン)に接続し、魚がいるタナに合わせてリーダーのどの位置からエダスを出すのかを決めます。このエダスの先にジグヘッドを接続します。エダスの数だけジグヘッドを接続できることになります。
ダウンショットリグは仕掛けを完成後にはエダスの長さやタナの調整をするのが困難です。
1本バリのダウンショットリグは他の仕掛けと比較するとあまりメリットがありません。しかし、簡単にエダスを追加できる点はメリットですので、ダウンショットリグは2本バリや3本バリで使用するのがおススメです。
エダスが増えると仕掛けが長くなったりハリの数が増えると様々なシチュエーションで扱いにくくなる恐れがあるので2本バリがちょうどよいでしょう。
ダウンショットリグ2本バリのメリットはエダスが複数あることで一度に複数のワームを試すことができます。
ワームだけでなく、タナやエダスの長さやフックサイズやヘッドの重さなどいろいろパターンを変えて比較することが可能になります。
和歌山 紀淡海峡 白墨丸のデイバチコンアジングです。
LTアジ乗合船ではなくアジコン便(アジにコンタクトする独自釣法)です。
エコギア・プロスタッフ 秋山智一さんと三谷和之さんです。
ドテラ流しで仕掛けはダウンショットリグです。
東京湾内湾よりも水深があるエリアなのでシンカーは30号以上が必要でラインも太目です。
ロッドも硬め。
東京湾内湾のLTアジ乗合船に便乗するスタイルとはかなりことなりますが、ダウンショットリグ2本バリ仕掛けの参考にしてください。

まとめ
この手順で、ご自身の通うエリアにぴったりのダウンショットリグを作ってみましょう。自作リグで、ぜひ自己記録更新のデカアジを狙ってみてくださいね。
逆ダンリグに関しては次の記事をご覧ください。

